2012/03/31

なんかさぁ、

別にそんな気はないんだけど、

此処でこうやって文章書いてると、俺。

 

読んでる側の一部の人からすると

「スゲー偉そうな感じ」とか、

「書かれたくない事を書かれてる」

気がするんだとさ。

 

そんなん知りませんがなって事でしかないんだが、

きっと文章の書き方や内容が、

読んでて気に入らないって事なんだろうね。

 

そんなご意見ご感想にお応えして、

何故、此処でこんな文章なのかの御説明、俺。

 

1: 書きたいから

 

 

 

 

・・・・・・・・あっ終わっちゃった、俺。

 

あー・・・なんつーかね。

別に丁寧な言葉ときっちりした文章の運び方で、

親切丁寧に書こうっちゃ書けますよ。

雑誌のコラム連載2誌も持ってんだから、

そんぐらい出来ますがな、俺。

だいたい学歴も無い俺程度の文章なんて誰でも書けるだろ。

それとも何でございましょうかね?

シルバーアクセサリーの業界の事書くなら、

ちゃんと業界内に収まって活動してろってのかい?


残念ながら・・・。

シルバーアクセサリーの業界だけで活動してたら、

経験則からは此処で書いてる様な内容は書けません。

まー、だいたいの場合が、

こーゆー文章に文句や不満の声を挙げるのは、

誰かが文章を読む事によって

不利益を被ると思い込んでる誰かなんだが。

そんなもん「誰か」でしかないから知りません、俺。

意味、解るよね!?「誰か」さん達。

 

もしくは、「オマエは一体何様なんだよ」

って言いたくなる方々。

いやいや、別に何様も殿様も無様も

文章書いて言葉発するのに変わりねぇじゃん。

書いてる事や言ってる事が気に入らないだの

間違ってるだのってんなら、

ソレを指摘する様な

発言や行動でもして見せてくれりゃいいんだから。

そーゆー「何様だよ」的な事を思う方々も、

社会的な現象を指摘する論文を

有名な人類学者や社会病理学者が、

これまた有名な雑誌やメディアで発表すりゃあ、

自分が知らない領域だから、

そーゆーもんなんだって納得しちゃうんでしょ?

ところが、

俺みてぇなロクデナシのクズにしか見えない輩が、

偉そうな口調で解った様な事を書いちゃうから、

どーにも納得いかないって訳だ。

残念でした。

次は心の広いサナダムシにでも生まれてきてね。

 

別段、名指しで何が悪いだの汚いだのじゃなく、

業界の内幕を暴露して某ってんでもなく、

便宜上で世代やある種のコミュニティを挙げてるだけで、

(たまに違うときもあるが)

業界を否定して云々がやりたいとかじゃなく、

「こうなってますが、どうしますか?」

もしくは「こう見えますが、大丈夫ですか?」

ってぐらいなもんで、昔っから俺が書いてるのは、

基本的に経験則を社会常識と自己思想に照らし合わせて、

皆様に楽しくお届けする。

親切なお話だとは思いませんかね?

 

 

 

・・・・・・・・・まぁ、思えねぇよな。

 

しゃーない、しゃーない。

人々に愛される世渡り上手とかなる気無いし、俺。

無礼だ失礼だ偉そうだ

キチガイ指数メーター振り切りだと思われても

せいぜい

「ワリィな」

「来世じゃ同じ時代に生まれない様に努力しろよ」

ぐれぇしか言う事ねぇよ。

そもそも、嫌われない為に余計な事や目立った行動は控えて、

思ってる事も言わずにやりたい事もやらない。

その方がよっぽど嘘つきで失礼なんじゃねぇの?

 

あー、さてさてクダレネェ前置きは終わりにして、

今月も誰の得にもならなそうな、

シルバーアクセサリー関連の話でも書いてきましょうか、俺。

先月の内容はアンダーグラウンドな方の

シルバーアクセサリーブランドについて書きましたが、

世代間闘争がしたい訳でもなく、

今の20代前半戦〜後半戦ぐらいの人達がやってる

シルバーアクセサリーブランドが嫌い。

とかってのもまるでないし、

それどころか物自体は一部のブランドを除いて、

ザッと見た事あるぐらいで、好きも嫌いも無い。

それでも解るのは、

シーンやマーケットへの影響度合いと

情報から色々と計測出来るのと同時に、

こーゆー時には見えてないってのは、

存在してないのと然程変わらないってレベルって事。

まー、そんでも世代間闘争だって、

別に次世代マシーン達がしたいってんなら

さっさとリングに上がってこいって話ですが、俺。

そんなグダグダ言ってる、

俺如きコンチクショーよりも、

次世代マシーンにとっては突破しないと

食っていけないんじゃなかろうかって、

企業ブランドさんの、

といってもあくまでシルバーアクセサリーブランド。

での話でも書いていくつもりだが、

話が脱線したら修正する気もなく書いていきましょうか。

 

ものスゲー解り易いとこで述べたら

CHAUMET」「BVLGARI」等々

みたいな装飾品ハイブランドにとっては、

「シルバーって素材も使います」って感覚であって、

他にもパリの展示会とか行くと、

アローズだのビームスだのエストなんかが

チラッとセレクトしてくるようなブランド達も、

どっちかってぇとアーティスト名のヤツが多いが)

あくまで「シルバーって素材も使います」

ぐらいな感覚のヤツ等が結構多い。

つまり、装飾品/ジュエリー/シルバーアクセサリー

って観念が少し日本国内の

特に男性向けの分野では違うというか、

日本でもそーゆー類いのブランドや作家さんは結構居るが、

「基本素材はシルバーです」

ってのは逆に海外でそんなに出会わなかったりもする。

そんでもってパリで展示会やってた時とかに、

「タカチョー、ドッカニホンノダイリテン

 ショウカイシテ、ドウシタライイ?」だとか、

LANYでも

「オマエジャパンニミセアル、オレノモウレバイイシ、

 ジャパンデドウニカデキナイカ?」

だとか調子いい事ヌカすヤツ等に遭ったりもします。

そんな時、いつもの決まり文句でこう言います、俺。

THINK  YOURSELF!!(テメーで考えな)

で、そんな彼等はチラッと日本のある程度有名な

セレクトショップに入ってきては消えていきます。

中にはウマい事日本の代理店と契約して

活動してるのもいたりもするんだがね。

 

実際のトコ、

海外で重厚感のあるシルバーアクセサリーをメインに

ブランド活動してるヤツ等が多いのは、

クロムハーツやガボールなんかに代表される

アメリカ西海岸系、もしくは昔ながらの感じのメキシコ系、

ロンドンにチョロっとミラノに少しばかり

ベルリンに僅かながら、香港でも軽く見掛けたかなってトコだ。

因にアメリカでも東海岸では、

一部のバイカー系のヤツ等向けのをやってるトコ以外では、

ほとんど見掛けない。

あー他にもパリの古着屋のオッサンに紹介された

変なブランドがあったけど、

やってる事はほとんど「Lee Downey」の劣化版で、

製造はおそらくインドネシア辺りな感じだった。

(まー、Lee Downeyもバリでやってんだろうし間違っちゃねぇけど )

他にはタイ、韓国、フィリピン、ベトナム辺りで

見掛ける人もいるだろうが、

大概は日本も含め他の国が生産を依頼した中からの零れ物と、

そーいったのを買い付けにくる業者向けが

マーケットに出回ってるってトコだろう。

当然ながら国や都市によって

文化も風習も流行も経済も異なるので、

日本のシルバーアクセサリーを基準に物事を考えるのは、

見事にナンセンスってもんだし、

パリの展示会で知り合う様な連中はまだしも、

旅の最中に出会うクリエイターなんて

個人でやってるヤツ等がほとんどだから、

今回の話の参考にはならない。

それでもなんで最初にそんな話を書いとく必要があるのか?

つまり、ムック本やファッション誌に出てくる様な、

もしくはそういった系譜にあるような

シルバーアクセサリーブランドとは別に、

海外にも国内にも無数に企業が運営する

もしくは託ってるブランドが存在している

って事ぐらいご存知でしょうが、

今一度そーゆーのを踏まえたところで、

こっから書くのは日本国内シルバーアクセサリーの事なんで

頭をシフトしていこうか。

 

さて、どうしたもんだか知らないが、

ブランドというヤツは極端に言えば

金があれば設立可能なもんで、

よーするに企業さんがやってる

マスなブランドってのはそーゆーもんなもんだ。

逆を言ったら、

金が無きゃブランドの設立なんぞ出来やしねー

って事にもなるが、

コレばっかりは個人の経験則以外に確かな情報が無いので、

自分自身を引き合いに出しての設立資金で述べると、俺。


REFUSEのスタート資金が1万円ジャスト。

L,S,Dのスタート資金が20万円ジャスト。

十三が13万円ってジョークの様な本当の話。

はっきり言ってコレは、

個人で店やブランドをスタートさせてるから可能な金額だ。

他の企業さんの資金がどうなってんのか迄は知らんので

経験に基づいての予測でしかないが、

企業が行うブランドとしては、

こんな資金でスタート出来る筈もないだろって金額だ。

そんじゃー企業さんにはどんくらいの資金が必要なのかってのは、

耳にしたりもするが真偽の程が定かじゃない。

ので明記しないでおくが、

企業さんのブランドの成り立ちには、

いくつかの方程式が在って、

いくつか例を挙げてみよう、俺。


前出した海外のブランドなんかが

日本のマーケットに参入しようとする時に、

直接自分等で日本に来て

一軒一軒ショップと取り引きするところはかなり少ない。

多くは展示会等で取引先を決め

(俺も海外だとそうしてるが)

理想としてはディストリビューションを行う代理店と契約。

日本のマーケットは日本の代理店にお任せします

ってのが多いパターン。

ところがブランドってのは面白いもんで、

世界観やイメージは良いが

アイテム自体が日本のマーケットにそぐわない場合に、

ブランド名・世界観やイメージだけを活かして、

アイテムの企画や製作は全て日本の企業が行って、

ブランド活動しちまう場合がある。

これは所謂なライセンス事業ってのに当て嵌まるんだが、

よーするにブランドの看板だけ

金払って拝借して商売しましょうってやり方で、

昔っからある方法だ。

もっともブランドもデザイナー名も冠だけで、

実際には海外で展開すらしておらず、

企画やデザイン・製造は日本企業が行っている場合もあるが、

ねぇ、Mr.JD

 

他にも最近だとBWLから派生した

アパレルラインなんかも、

そーゆーのに該当するんじゃねぇかな。

 

んっ!?

ああ、BWLって、

B「ブタが」

W「笑う程」

L「ロークオリティ(ヘタクソ)」

ってのの略だから、悪しからず。

何っ!?知らないそんなブランド。

俺もよく知らねぇけど、

探せばどっかにあんじゃねぇのそんなブランド。

 

でもって、

そーゆージャスティン先生だとか、ビル壁革みたいのが、

ライセンス事業展開して悪いのかってぇと、

そんな訳が無い。

商売のやり口は、

噂や販売店の愚痴でしか聞かないので

良いんだか悪いんだかの判断はしかねるし、

そーゆー部分の話がしたい訳でもない。

ライセンス事業ってのは一般流通にしたって、

そこいらのスーパー行っても陳列されてる

商品の中から見つけ出せるぐらいに沢山行われていて、

企業さんにとっては、

確立されてる商売のやり方だってだけの話だ。

端的に言えば、それもブランド力の為せる業だし、

購買する側が納得してりゃ何も問題の無い事だ。

まっ、ライセンスだってのを隠して商売すんのは

詐欺みてーなもんだとも言えますがね。

 

今を遡る事20年ぐらい前になると、

シルバーアクセサリーの業界で言うところの

ブランドってのは企業さんが行っているのが多く

(当然、ライセンスなんかも含めて)

むしろ男性向けのシルバーアクセサリーってのは、

インディアンジュエリーやウェスタン

軍物・カレッジリングなんか以外は極端に数が少なかった。


昔話になると長くなりすぎて

話がまとまらなくなるので流石に控えるが、

そっから変革したのが

90年代のシルバーアクセサリーバブルな状況で、

元々はジュエリーが中心だった企業さんが、

無理矢理な感じのシルバーアクセサリーを手掛けたり、

逆に中国・韓国・東南アジアなんかに買い付けに行って、

向こうの卸問屋や工場で出回ってるものを掻き集めて、

ブランドの冠乗っけて売り出した山師みたいのが、

未だに10年クラスのブランドで残ってるトコもあるし、

アパレルや鞄や靴のブランドとして

確立されてるトコのライセンスで

シルバーアクセサリーやりだしたり、

これまた解り易いトコを例で挙げると

PATRICK COX」とかそのヘンかね。


あーゆーのに関しては、

「オイオイ、アンタ靴のブランドじゃねぇか」

ってシルバーアクセサリーが出てきた当時は思ったもんだ。

そーゆーブランドの特徴として挙げられるのが、

無難なデザインこなれた価格で一過性。


これは善悪の問題じゃなく、

そうしたやり方が企業に合っているという事なだけである。

企業さんが行っているブランディングは、

マーケティングも売り場も顧客層も、

個人のシルバーアクセサリーブランドとは違うので、

ライセンスだろうがそうじゃなかろうが、

当然ながら同じ方程式は当て嵌まらない。


ところが、だ。

一線を画していたかにみえる

朧げな線引きも先に触れた様な

ジャスティン先生ってんじゃないが、

海外ブランドの取り扱いで得た利益から

企業としての規模を拡大したり、

元々は個人でスタートしたが

企業ブランドへと転身したりな方々が、

同じ様な方程式を当て嵌めたりするようになってきた。

例えば、最近のシルバーアクセサリーの

ムック本を開いても、

CHAN LUU」なんかがやってる様な

細かいビーズをコードで連ねたブレスレットとか、

お前もオマエモオマエモかよってぐらいに、

皆さんがリリースしてたりするでしょ?

雑貨屋とかディスカウントショップの商品棚に

「コレ、売れてます!」

みてーな感じで指差しマークが付いてるPOP

ぐらいのレヴェルで、皆さん似たり寄ったり。

あーゆーブレスレットの様式ってのは、

ものスゲー古くからアジア圏でも存在してたし、

浅草橋で10本300円ぐらいで問屋に売ってたのを

シンクロニシティでも起ったのかってぐらいに

頑張っちゃっていらっしゃいます。

ハイ。俺如きロクデナシが言う迄も無く、

コレが流行ってヤツですね。


で、自分トコのスタイルとして定番で残してくでも無く、

廃れたらヤメると。

コレね。企業的にファッション的には一方で正しい。

だってソレがファッションってもんだもの。

経営ってもんだもの。

もう一方から見てると滑稽でしかないけどね、俺。

何故かって!?

ここ最近シルバーアクセサリーに興味持って

ムック本とか見たり、ショップに行く様になったって人ですら、

「あー、よーするに此処ン家は企業ブランドさんね」

ってのが丸解りじゃん。

それとも敢えてそうしたくてやってんのかね?

そのくせ、そーゆー企業ブランドが、

雑誌の煽り文句で「ファッション性」やら

「こだわり」やら「作家性」みたいの書かれててもっていうか、

仕事とはいえ書いてるライターや編集者も大変だわ。

 

いいじゃん。企業部ブランドなら企業ブランドで。

無駄に在りもしないクリエイション力や

デザイン性の付加価値臭わせてる方が、

ライセンス事業よりよっぽど詐欺みてぇなもんだ。

最初っから、流行追ってマーケティングとプレス

企画力に工場生産の一定クオリティで勝負してます

って謳ってる方が、

よっぽど素直で眼を引くと思うけどね、俺。

 

あっ・・・・・・

 

 

 

思わない?

そっすよね。そーっすよね。

思わないからそーやってんすよね。


まっ、逆パターンで、

組織維持や拡大の為に個人から企業へと

ブランドを成長させるまっとうな道もあんだけどね。

そっちは利益じゃなくて、

フィールドの問題でってもんだが、

そーゆー話はいずれ書きたくなったらで、俺。

 

しかし、まー、企業ブランドさんには、どーせなら、

Dior」がエディ・スリマンやクリスヴァン・アッシュ

Louis Vuitton」がマーク・ジェイコブス起用するぐらいの

革新的な事やって欲しいもんだがね。

そこまでやったら

企業ブランドさんとしても大したもんだ

って事には中々業界的にはならなそうだね。

 

無難なデザインこなれた価格で一過性。

に銜えてイメージ戦略で

無駄に芸能人やミュージシャンコラボに

定型純公繰り返し。

大量生産でコスト削減してても

流行りには取り敢えず乗っかって

委託販売で卸先を拡大。

売れる地域があったら

卸に構わず自社店舗の出店

コラボと限定モデルは当たり前。


どこも間違ってない。

本気でどこにも間違いは無い。

それが利益を追求する企業の在るべき姿。

アパレルも含めて昔っから実践されてる商売のやり方。

逆に言ったらシルバーアクセサリー業界も同じ道を辿って、

アホな発展してるってだけの事。

「こだわり」だとか「作家性」みたいなもんは、

利益の前に砕け散るシステムが企業ブランド。


紛らわしい謳い文句と見せかけで、

満足してられる方は

どうぞ企業ブランドさんのアイテム購入して下さい。

それも一つの愉しみ方です。