2011/12/31

この文章を書き始めた今の時刻は,

2011年12月30日23時過ぎってところだ。


この三ヶ月間ぐらいは、もう長い事書き続けてる

BRAND INFORMATION」を書き溜めているだけで更新していない。

悪く言えばサボってるって事になる訳だし、

別にそう捉えられても弁解する気もないが、

俺なりに理由があってね、俺。

一つは、コラムを二誌抱えている事もあって、

以前よりも哲学や思想的な文章はコラムに集中させている点。

もう一つは、SPEED SPECTERSS NEWSをやっているので、

ツアー期間中は日常の馬鹿げた話は出来るだけそっちで書いてるって点だ。

つまりどういう事かと言えば、

ここで書く文章の幅を狭めているって事で、

以前も書いたかもしれないが、

ここでの文章を成る可くシルバーアクセサリー関係の話にしようって、

そういう魂胆にいたったんだが、

雑誌のコラムのように文字数に制限が無い為、

どうしても書いていると文章が長ったらしくなり濃い口になりすぎる。

(雑誌のコラムだとページの関係で多くても2500文字。

 此処だと3000〜7000文字ぐらい)

テーマやコンセプトが無い限り、

こうした自分のトコのサイトで書く駄文や戯言は、

読んでもらって楽しんでもらえりゃ此れ幸いぐらいに考えているので、

出来るだけ勢いで読んでもらって「バカだなぁコイツ・・・」

そんぐらいが丁度いい。

どちらかというと文章を書く時にテーマやコンセプト、

取り上げるべき事象や題材がある場合は文章を一気に書き、

後から編集するのが書き方の癖なんだが、

その手法はここで考える丁度よさとは少しズレる事が少なく無い。


ここまで読んでもらっても解る様に、

若干の理屈っぽい文章の並べ方や進め方が苦に感じる人も居るかと思う。

特に4年ぐらい前迄とは文章の書き方も変えているので、

読むのをやめた人や理解し難い人もいるだろう。

物創りやスタイリング・写真・ディスプレイと同じ様に文章も、

一つの手法が出来る様になると違った手法を試してみたくなってしまうので、

あれこれとやっていて濃い口の文章がなかなか薄くならない。

カットアップでビートニクな文章でも書きたいとこだが、

それでも俺の文章じゃ濃い口は誤摩化せなさそうだし、

それじゃあ読む方がよけいに読んでられないだろう。

こうしてまた理屈臭く長ったらしい説明になったが、

要するに文章そのものは書き上がってるのだが、

編集していないので更新していないってのが、この三ヶ月の実情だ。


まぁ、HEATのサイトが出来て、

SS NEWSもやってるツアー期間だったりすると、

以前よりもここでの文章に情報発信の即効性を求めていないので、

雑誌のコラム等とは違った更に主観の強い戯言だとでも思って頂いて、

テキトーな感じで読んでていただけりゃ良い話。

で、今こうして書いてる文章も編集を終わらせて更新するのは、

年も明けて2〜3週間経ったぐらいだろうと思う。


前回も書いたが、

Loud Style Design」ってブランドをスタートさせてから、

既に10年間の時が過ぎた。

10年間を満了した時点で発表して行おうとしていた企画や、

10年間を過ぎる迄に行おうとしていたアクションは、

3月に起った震災で予定を変更する事にした。

幸いという言葉は変更理由からすると使用を控えるべきかもしれないが、

10年間を満了してから発表して行おうとしていた企画なので、

誰にも迷惑を掛ける事無く延期する運びとなった。

十進法で考えた時に10周年というのは大きな一区切りになるだろうが、

そうした区切りの良さよりも、

いま目の前にある現実をどう生きるかを選択した。

と、言えば聞こえが良過ぎるかもしれないが、

3月の震災直後に、ウチの組の人間に決定事項として伝えたのは

「10周年のアニバーサリー企画等は行わない」という事だ。

10年前にブランド発足の礎となった展示会帰りの飛行機に乗っている最中、

911(アメリカ同時多発事件)が起こり、

10年を経てブランドの展示会準備の為に飛行機に乗っている最中、

311(東日本大震災)が起った。

いずれの時も自分が空に居たというのも奇妙な話だ、俺。


予定を大きく変更して活動しているので、

展示会の内容や企画も大幅に変化しているが、

行おうとしていたアクションは無くなったのではなく延期したにすぎない。

機会が変わればカタチや内容も変化はするだろうがね。


ところで10年を満了したといっても、

今はSPEED SPECTERのツアー「ROAD DISTORTION」の終了間際で、

10周年記念のアニバーサリーモデルなんぞを製作したり

(そもそも6周年のときを最後に、そーゆーのはやめる事にしたが)

10周年感謝の駄文を此処で記そうって気にはなれない、俺。

そーゆーのは準備が整い次第、

俺にとって然るべきタイミングに然るべき方法で行いたい。


そんなわけで、2011年も終わろうかって時に、

シルバーアクセサリー関連の話で何書こう、俺?

SPEED SPECTERのツアー話はSS NEWSで散々書いてるし、

アイテムを増やして本格的にスタートさせるVANITASの話は、

アイテムの撮影終わってないからサイトにアップしてないし

(来年、REFUSEのサイトで展開する予定)

どうしよ。アホな話かクイズショウのネタぐらいしか残ってねぇや。

あ〜アレだな。年末のイベント「CRACK of DAWN」で

ワンメイクとかカスタムをかなり製作したし、

そのへんの話にでもしておこうか?


先月の文章で、インターネットの検索の話を書いたが、俺。

オークションとかなんかでウチの物とかコピー品とかで転売とか商売?

とかしてるような人達いるのを見たんだけどさ。

自分に必要無くなったアイテムを誰かに売るって行為は、

別に個人の自由だと思うのでさして気にもなりはしないが、

あんでもかんでも

ワンメイクとか表記したりすんのはやめてもらえませんかね?

特にどっか他のトコで石留めしたり、

勝手に何かをくっつけたりしてカスタムだのワンメイクだのって

詐欺みてぇな事すんのはやめてくれませんかね?

そんでもって、「修理はREFUSEに依頼すればやってもらえる」

とか書くのもやめてもらえませんかね?

転売された物の場合は、勝手に違うトコで加工したりしてるのもあるから、

修理やカスタムを断ったりするって事にしてますんで、俺。

こーゆーのって最終的な然るべき手段は、

法か暴力かどっちかで解決って事になってくんだよね。

個人的な意見としては、

別に必要無くなった物を転売するのが悪だとは思わないんだけど、

間違った事や事実無根な事を売り文句にすんのはやめてくれませんかね?

然るべき手段を講じる前に。


まぁ、そんなツマラナイ話は、

しっかり管理してくれてる筈の株式会社HEATの方々に御任せしといて、

ワンメイクとかカスタムをどんな感覚で行ってるかって話ね。

解り易い例えで説明するとね。

「ドカベン」って漫画あるじゃん?

アレを描いてる水島新司が、

「ドカベン」の続きで「大甲子園」って漫画描いたんだけど、

あんな感じ。


え〜っと、あ〜読んだ事無い?

そんじゃあね、「ジョジョの奇妙な冒険」って漫画あるじゃん?

アレを描いてる荒木飛呂彦が

STEEL BALL RUN」って漫画描いたんだけど、

あんな感じ。


何!?知らない?

でも、映画とか小説で例えると

もっと知ってる人いねぇんじゃねぇかと思って、

漫画で例えてんだけど、俺。


あのね。何かのクリエイションを完成させる為に製作した、

幾つかのパーツてのは例えて言うならば、

一つのエピソードやストーリーを完成させる為に登場する

キャラクターみてぇなもんなの。

まぁ、あくまで俺の手法だとですが、俺。

そうすると、世界観(ブランド)の中で

展開するストーリー(スタイル)が

多数のエピソード(クリエイション)で構成されてると、

其処に多数のキャラクター(パーツ)が登場するよね。

一貫したストーリーを普段は描いてる訳だけど、

複数のストーリーやエピソードに登場するキャラクターもいるし、

他にはまったく出てこないのもいる。

でもって、そんなキャラクター達を

本筋のストーリーとは別の世界観や描き方で、

違ったエピソードを仕上げてみたらどうなるか?

ある種、カットアップみたいな感もあるが、

ワンメイクとかカスタムってそんな感覚でやってる、俺。


REFUSEのサイトで毎月ワンメイクをリリースしてるが、

「BASE」って項目のトコに基になったアイテム

(最もベースになった物)が書いてある。

一つだったらそのままアイテム品番。

多数のパーツ使用してるとVarious。

基本的にはブランドのワンメイクとして製作してるから、

ブランドのキャラクターを使用するんだが、

例外的に別の要素だったり

(ベースリングやヴィンテージ物とか他のブランドのパーツ)

あと、あんまりやらないが、Nilってのがあってね。

地金の板とか棒とか塊とか、

ベースリングとかベーストップですらないヤツ。

「Nil=無」って事なんだが、

完全にベースが無い状態から彫り出すタイプのワンメイク。

コレに関しては、新作って言ってもいいんだが、

(他のワンメイクもそーゆーのあるが)

ブランドの流れを汲みながらの

違ったキャラクターのエピソードとでも捉えて下さい。

単純に創りたいから創ってるだけでもあるが、俺。


ウチのキャラクター(パーツ)数でいくと、

共通感を持たせたエピソード(クリエイション)を連ねて、

もう一つや二つストーリー(スタイル)が描けそうだけど、

それはあんまりしたく無い。今は、俺。


一話完結とか短編集とか、

いっても一巻(1スタイリング)で完結が美しい感じがすんだよな。

いくつもやってると似た感じの物とか同じ様な構成の仕方っていう

クセは当然ながらでてくるし、ワザとやったりもするわけだけど。

その方が映画的というか、写真みたいな感じだと言うかね。


「蜘蛛女」(原題:ROMEO IS BLEEDING)って映画があんだけど、

スゲー好きな映画でね、俺。

出演:ゲイリー・オールドマン、レナ・オリン、

ジュリエット・ルイス、マイケル・ウィンコット、ロイ・シャイダー

監督:ピーター・メダック 撮影:ダリウス・ウォルスキー 

音楽:マーク・アイシャム

キャストやスタッフもスゲー良いんだけど、

舞台がニューヨークでストーリーもラストの締め方も、

もう完璧に近い映画なんだわ、俺ん中ではなんだけど。

映画の内容やどこが良いかの話は、

書き出すとアホみたいに長くなるからやめとくし、

DVDも再発されたから実際に観てもらいたい。

でも、あの映画の続編とか製作して欲しく無いし、

同じキャストやスタッフで撮るとしても全く違う作品が観たいんだよね。

その方が素晴らしいじゃん。

映画の元になった小説の更に元が、

TOM WAITSの「ROMEO IS BLEEDING」って曲で、

あれも詩の世界が一話完結で映画的っていうか、

そーゆーのがね。ワンメイクやカスタムの良さだと思うんだ。


だから「ドカベン」のプロ野球編とかスーパースターズ編が嫌いだ、俺。

画力も落ちたしストーリー展開も昔の焼き直しみてぇなのが多いしで、

読む度に悲しくなる。

もし、自分のワンメイクやカスタムでソレを感じちまったら!?

とっととやめる事にするよ。

リタイアしてフェニックスのホリーデーインダイナーで

埃にまみれて語りべにでもなるよ。


ダラダラ書いてたら、結局のトコ4000文字ぐらいになっちまったな。

こっから編集した文章が掲載される頃には

2012年にとっくになってるだろうから、

このままイカレたポンコツで何処まで行けるか突っ走らせて、

力及ばず道半ばでズタボロになってクタバル迄、

2012年もまだまだ騒がしくいかせてもらいます、俺。